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チップソーの取付穴は加工精度の命です!

2016-02-07

おはようございます。ブログ担当の山口です。

38日目のブログでは、チップソーの取り扱いについてお伝えします。

 

先日、お客様からお預かりしたチップソーが、ある意味「衝撃的な状態」になっていました。

こんな感じです。

チップソー穴その1

この写真では良くわからないのですが、

これでどうでしょうか。

チップソー穴その2

取付穴の部分が変形しています。

おそらく、チップソーが加工材(このチップソーの場合はアルミ)に食いついてしまって、

「軸が空回り」したのではないかと想像されます。

ここまでひどい状況だと、おそらく、取り付けてあった「軸側」にもキズが入っているのではないかと思います。

チップソーの穴に不具合があればチップソーを交換すればいいのですが、

仮に、取付軸に不具合があれば、最悪、軸そのものを交換しなければならず、

かなりの費用がかかるのではと思います。

 

ここまでひどいケースはなかなか無いのですが、それでも、時々、チップソーの軸への装着が甘く、

微妙に空回りさせたのではないかという「微妙なふくらみ」が軸穴にあるときがあります。

 

仮に、そのような状況になった場合には、たとえ研磨をしたとしても、

その軸穴の「ゆがみ」により、本来の性能が発揮できない、あるいは、仕上がりが悪いなどの不具合が生じます。

 

お客様の中には、壁に釘などを打って、そこにチップソーの軸穴を引っ掛けて、

いつでも、取り出せるようにされているのを見受けますが、

・釘に引っ掛ける段階で、軸穴にキズが入る可能性がある

・チップソー自身の重みで軸穴が微妙にゆがんでしまう可能性がある

ということで、本来であれば、箱に入れていただいて保管していただければいいのではないかと思います。

(その保管方法も、チップソーを横に置くのではなく、立てておくのがいいのですが、それはまた改めて書きます)

 

チップソーにとって、軸の精度も大事ですが、軸の精度が出ていたとしても、取付穴の精度が出ていなければ何ともなりません。

ですから、チップソーの穴に関しては、細心の注意を払っていただき、取り扱っていただければと思います。

 

さて、昨日、全国機械用刃物研磨工業協同組合の青年部会の役員会が開催されました。

事務の引継ぎが大変なのですが、それも後輩のためと思い頑張ります。

 

また、青年部会とは別に新たなお役目を仰せつかることになりそうなのですが、

「言われているうちが花」「頼まれ事は試され事」と思い、

自分自身を成長させるため、そして、お世話になっている皆さんにご恩返しをするために頑張ります!

 

それでは、今日も一日頑張ります!

 

即断! 即決! 即実行!

「やるなら 『今』 しかねえ!」

 

 

 

 

 

 

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