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スリットは何のために?

2016-02-15

皆さん、おはようございます。ブログ担当の山口です。

昨日の昼間のあたたかさから一変、今日は少し肌寒い朝を迎えています。

週の始まり月曜日、早速、45日目のブログで一日スタートです!

 

「スリット」と聞いて、何を想像されますか?

スカートのスリットを想像された方は、製造業にはあまり関係のない方でしょう。

刃物に携わっている方であれば、「スリット」というと、チップソーにあるスリットを想像される方も多いと思います。

先日、お客様から、「チップソーのスリットって、何のためについているの?」という、

ある意味素朴な、しかしながら、「とても深い内容」の質問を受けました。

 

一般的には、チップソーにはスリットと呼ばれる「切れ込み」が入っています。

DSC_0706-1

このスリットには様々な役目・理由があり、チップソーには無くてはならないものです。

その中で、真っ先に思い浮かぶ役割は

・制震性向上

・防音性向上

があります。

最近は、レーザー加工によってスリット入れることにより、より制震性や防音性を高めています。

これは、レーザー加工でほんのわずかな「すきま」を作ることで、振動の増幅を抑えたり、

また、振動を抑えることで回転の際の音の発生を抑えているものです。

そのレーザースリットの形状などのノウハウは、「チップソーメーカーのノウハウ」になっていまして、メーカー独自の形をしています。

DSC_0707

波のような形をしているものが「レーザースリット」と呼ばれるものです

DSC_0705

また、制震性や防音性以外にも、

製造の際に発生する、金属が熱などでゆがんでしまう(ひずみ(歪)といいます)力を、

このスリットで逃がしてやることで、チップソーの歪(ゆがみ)をなくすようにする、

また、ほんの少しの役割かもしれませんが、従来の大き目のスリットには、熱の放出」の役割があると考えます。

加工の際に摩擦熱が発生しますので、その熱をスリットで放出することで、熱によるチップソー本体の歪を少しではありますが抑えていることもあります。

 

今回のように、お客様から質問されると、自分自身の業務知識の無さや、知識の確認作業ができるなあと改めて思いました。

今後も、お客様から質問されたことは、自分自身の確認も含めて、このブログにアップしていこうかと考えています。

また、「ここは違っているよ!」というご指摘、お待ちしております!随時訂正していきます!

 

では、今日も一日頑張ります!

即断! 即決! 即実行!

「やるなら 『今』 しかねえ!」

 

 

 

 

 

 

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