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コレットチャックも「消耗品」!

2016-04-15

いつもブログを見ていただき、ありがとうございます。では、4月15日金曜日、103日目 のブログです!

先日、お客様から「トリーマーの軸が折れた!」との連絡を頂きました。お話を良く聞くと、「コレットチャックの中で折れて、ルータービットがテーブルの上に落ちていた」とのこと。状況がつかめなかったので、「折れてしまった現物を取っておいてまた見せてください」とお願いして、後日、お客様のところへお邪魔すると、

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こんな状態の折れたトリーマービットが・・・

正直、加工する刃に近い部分から折れることはしばしばあることなのですが、チャックでつかんでいる部分の「中から」折れてしまう状況は経験が無く、ひとまず現物をお預かりして細かく見てみました。

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すると、軸の部分に「こすれた跡」がありました。また、実際にコレットチャックでつかんでいる部分が「浅い」のではないかと思われる跡もありました。

あくまで推測ではありますが、

①チャックを浅くつかんでいたために、「面」でつかんでいなければならない部分が「点」でつかんでいた可能性がある(・・・この点については、詳細は割愛させて頂きます)

②コレットチャックの「口」の部分が長年の使用で磨耗し、口の部分がひらいてしまった

こんなことが考えられ、これらの影響で、ルータービットが回転の際に振動し、その結果、コレットチャックでつかんでいるのにも関わらず、チャックの中で折れてしまったのではないかという結論になり、お客様に説明させて頂きました。

①の件については、お客様はすぐにご納得されたのですが、②については少々驚かれて、「コレットチャックって、半永久的に使えるものじゃないの?」いう問いかけに対して、「シャンクが出入りする時点で、金属がこすれあっているのですから、ほんのわずかずつ磨り減っていきます。チャックの口の部分については、なおさら磨耗が進みやすいので、毎回とまではいかないまでも、時々はコレットチャックの口の部分を確認しておいたほうがいいですよ」というお話をさせて頂きました。

そのお客様は、今回の問題が発生したコレットチャックに関しては、機械導入から使い続けてこられたチャックで、5年以上は使用しているとのことでした。

使用頻度にもよりますので、なんともいえませんが、少し「気を使ったほうがいい時期」かもしれませんね。

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全国機械用刃物研磨工業協同組合の再研磨仕上げ基準では、ルータについては、「外径精度は0.03㎜とする」とあります。仮に、再研磨したルーターの外径精度が0.02㎜であったとしても、コレットチャックが磨耗によって0.01㎜の「片減り」があったとすると、刃物本体の0.02㎜とコレットが原因の振れが回転によって倍になり0.02㎜になるので、この時点で、0.04㎜のブレになってしまい、再研磨仕上げ基準に対して0.01㎜オーバーしたことになってしまいます。

今回のことで、改めてコレットチャックを製造しているメーカーさんのホームページをいろいろ拝見させて頂きましたが、ほとんどのサイトで「コレットチャックは消耗品です」という記述がありました。

私も曲がりなりにも「技能士一級」の資格を持っているのですが、その技能検定のルーター研磨の実技の練習の際に、ルーターをコレットチャックから引き抜くときに硬くてなかなか抜けなかったためにルーターを「まわして」引き抜こうとすると、指導員の方から「コレットが痛むからまわすな!」とご指導を受けたことがあります。

ルータービットの軸が痛んでしまうのは、その刃物だけの話で済みますが、コレットチャックが傷んでしまっては、いくらいい再研磨をしても、その性能を十分に発揮できなくなってしまいます。刃物を装着する部分については、コレットチャックにしても、チップソーを装着する「軸」についても、「加工精度の命」ともいえますので、これからはほんの少し、「装着される側」の部品に気を配っていただけばと思います。

 

では、明日は広島市で刃研組合の青年部会総会があります!いよいよ私も刃研組合青年部会を卒業です!

その模様は明日のブログで・・・・

では、明日からのお休みも

即断! 即決! 即実行!

「やるなら 『今』 しかねえ!」

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