産業用・機械用の刃物の再研磨なら愛知県の大府精巧有限会社

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超硬ジョインターナイフの「種類」について

2017-02-09

いつもご覧頂きありがとうございます!早速、129回目のブログです!

 

ホームページでもご紹介していますが、大府精巧の主力商品は「超硬ジョインターナイフ」、特に「付け刃タイプ」と呼ばれるものです。

このジョインターナイフ、長さ以外の規格が統一されていればお客様が寸法に迷わずにご購入いただけるのですが、それが機械メーカーによって、多種多様な寸法となっているので、これが結構大変です。

過去の事例として、「注文の際に厚みを伝えたのだが、実際に機械に装着すると、厚くて入らない」、もしくは「薄くてブロックが閉まらない」など・・・

 

大府精巧で現状把握している、ジョインターナイフを装着する機械(プレナーもしくはプレーナー・手押カンナ盤・自動カンナ盤などなど・・・)の形式を一部列挙すると・・・

・飯田(イイダ)式

・桑原(クワハラ)式

・下平(シモヒラ)式

・鈴三(スズサン)式

・・・

これはほんのごく一部です。

このほかに

・プリセットタイプ

などもあり、本当に多種多様な加工機があるため、それぞれでジョインターナイフの形状も違ってきます。

ジョインター 台金部分加工

ちなみに、写真の一番上のものは「プリセット式」、一番下のジョインターナイフは「クワハラ式」で、この切り欠きの位置なども機械の種類(ジョインターナイフの長さ)によって変わってきます。(真ん中のものは、横方向に長孔加工をしているのですが、使用状況はわかりません・・・)

(これが、ジョインターナイフだけでなく、「カンナ盤」になると、取り付け穴の位置や大きさも機械で違っていて、把握しきれないぐらいの種類になります)

※ちなみに、「クワハラ式」に関しては、当方が規格を把握している寸法のものに関して追加工代は無料で対応させて頂いています。

 

お客様からお問合せ頂くときに、「刃物の寸法が正確にはわからない」というお話を頂くときがあります。

その際には、「機械のメーカーと機種を教えてください」とお願いすることがあります。

大府精巧では、これまでお客様から頂いた情報を蓄積して、「この機械メーカーの、この機種はこの寸法」というものが手元に整理されています。

そのため、使用されている機械の情報を頂ければ、刃物の寸法がわかる時があります。

(たとえば、スズサンの手押カンナ盤の「MS-12P」という機械であれば、310㎜×32×5.0tで、枚数は3枚1セットなど・・・)

 

逆に、お客様から、「機械メーカーと機種」、そして「ご注文頂くジョインターナイフの寸法」を一緒にお知らせいただければ、それがこちらが把握している刃物の寸法とあっているかどうかを確認することもできます。時々、お客様から刃物寸法でご注文いただくときに、「この寸法だとこの形式のものが多いから念のため確認しておいたほうがいい」ということで、確認の電話をさせて頂くこともあります。

このように、大府精巧では、ジョインターナイフ・鉋(カンナ)刃については多種多様な機械のものを製作してきた実績がございます。1品から、短納期で対応も可能でございます。ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください!

では、

即断! 即決! 即実行!

「やるなら 『今』 しかねえ!

 

「ゴム」の刃物も得意な大府精巧です!

2017-02-02

いつもご覧頂きありがとうございます!早速、128回目のブログです!

 

大府精巧は、前身は「大府鋸研磨工業所」という名前でスタートし、木工用刃物の再研磨を行っておりました。

しかしながら、木工関係業界が厳しくなると、既存の設備でできることはないかということを模索し、現在は、紙工、プラスチック加工、粉砕等の様々な分野の刃物を製作・再研磨するようになりました。

このような中でも、特に大府精巧がお客様のお役に立っている分野が「ゴム加工」の分野です。

時々ご紹介させて頂いている「超硬スリッターナイフ」(丸ナイフ)と呼ばれているものをはじめ、

超硬スリッター①

「ゴム切刃」と呼んでいる刃物も、たくさんのお客様にご利用いただき、再研磨もさせていただいております。

極めつけはこちらの製品

dsc_1114

超硬の丸棒の先端を「十字」に加工して、ゴム製品に十字の穴をあけるものです。

困っていらっしゃったお客様からのご相談を受け、刃型の調整等、試行錯誤の上、完成したものです。

完全な手加工で手間はかかりますが、お客様には大変ご満足頂いています。

(ちなみに、こちらの十字ポンチ、機械に装着するのではなく、特別に改造したペンチにつけて手加工するもので、その改造ペンチも大府精巧でアイデアを出して納品させて頂きました。)

 

このように、ゴム加工の刃物に関しましても、これまでご相談を受けて解決してきたノウハウがございますので、お役に立てるかもしれません。

お気軽にご相談ください!

 

それでは、2月も

即断! 即決! 即実行!

「やるなら 『今』 しかねえ!

 

 

超硬スリッターナイフの製作致します

2016-04-12

いつもブログを見ていただき、ありがとうございます。では、早速4月12日火曜日、100日目 のブログです!

さて、今日は改めて大府精巧の「得意技」のご紹介です。

大府精巧は業界内では「平刃」と呼ばれるものが一番得意ではありますが、「超硬スリッターナイフ」の製作も承っています。

2月26日のブログにも若干書かせていただきましたが、超硬スリッターナイフは、これまでに培った超硬研磨技術を生かして製作しております。

スリッター鏡面仕上げその1
写真は180Фの超硬スリッターナイフの厚み出し作業が終わったものです。鏡面仕上げで弊社の工場の天井が映りこんでいるのがおわかりになりますでしょうか。この後、刃先研磨をする作業となります。

大府精巧で対応できるものとしては、

・厚みとしては0.5㎜より、

・大きさ(直径)としては190㎜程度まで

対応可能でございます。

(0.5㎜の厚さのものを190㎜の直径で製作は少々厳しいです・・・製作可能な寸法についてはご相談下さい。)

超硬素材に関しては超硬メーカーから購入することになりますので短納期とはいかないのですが、それでも、大府精巧得意の「一品製作」での対応は可能です。お気軽にご相談下さい。

ところで、今日も営業車で蒲郡のお客様のところまで研磨品をお届けにあがりましたが、窓を閉めていると太陽の光で車内は暑くなり、窓を開けて走ると寒いし・・・という、季節が交錯している今日この頃ですね。こんな中、一応ではありますが、ブログ「100日目」を達成することができました。これも見ていただいている皆さんのお陰でございます。ありがとうございます!元旦に宣言した「365日毎日更新」を達成すべく、これからも頑張ります!

では、明日も

即断! 即決! 即実行!

「やるなら 『今』 しかねえ!」

 

超硬ジョインターナイフのプリセット穴の追加工

2016-04-05

いつもブログを見ていただき、ありがとうございます。早速、4月5日火曜日、93日目 のブログです!

先日、弊社から超硬ジョインターナイフをご購入いただいているお客様からタップ穴の追加工のご依頼を頂きました。

DSC_0867

上の写真は大府精巧が得意としています「超硬ジョインターナイフの付け刃タイプ」ですが、このジョインターナイフには二つ穴があります。これは、「プリセットタイプ」と呼ばれるジョインターナイフで、タップ穴と治具を利用しての刃物をセッティングするものです。しかし、このタイプは、再研磨を繰り返すとジョインターナイフの幅が狭くなり、当初の穴の位置ではセッティングができなくなってしまいます。

そこで、タップ穴を追加工して何とかぎりぎりまで刃物を使用できるようにするためのにしたものが下の写真になります。

DSC_0870DSC_0871

お客様には安全面についてのご了解を頂いた上での追加工ではありますが、この追加工を実施することで、これまでは「刃先はまだ残っているのにセッティングができないために使用をあきらめていた」ジョインターナイフを、ぎりぎりまで使うことができるようになり、わずかではありますが、お客様のコスト削減ができました。(大府精巧としては、新品のジョインターナイフがその分ご購入頂けなくなってしまったのですが(笑))

「最初からタップ穴を二つ空ければいいのでは」ということもあるのですが、

・先に穴をあけてしまうと、中にゴミが入ってしまう

・刃先が破損してしまった場合にはその加工が無駄になってしまう

などの理由から、現状は追加工のみの対応をさせて頂いています。

また、できれば、再研磨の際にご依頼いただくと、再研磨前にタップ穴加工を施した後に再研磨作業ができますので、余分に刃先を減らすことなく対応することが可能でございます。

こんなことも大府精巧では対応しております。少しの工夫でコスト削減ができる場合もありますのでお気軽にご相談下さい。

では、明日も

即断! 即決! 即実行!

「やるなら 『今』 しかねえ!」

 

 

刃物を大事に使っていただきました!

2016-04-04

いつもブログを見ていただき、ありがとうございます。本格的な年度初めの週になった今日ですが、高速道路の集中工事があったりと、何かと気ぜわしい月曜日となりました。雨もあがって、明日から気温も一気に上がるような予報ですね。長袖の営業服が暑く感じるかも知れません・・・では4月4日月曜日、92日目のブログです!

1月9日のブログで少しお話した「硬い樹脂の粉砕をする粉砕刃」ですが、当社で製作させていただいたものを納品させて頂きました。この粉砕刃、使用状況等を検討して、超硬合金の硬度を念頭に超硬合金の材質をこちらで提案させて頂き製作したものです。

そのお客様から再研磨のご依頼を頂いたので使用済みの粉砕刃を取りにお伺いしました。

会社に持ち帰り、刃先を含めた刃物の状況を見させて頂き、「ホッと」しました。

DSC_0868

 

まずは、お客様が無理をされずに丁寧にご使用いただいたこと、もうひとつは、一番懸念していた「刃カケ」が無かったことでした。

お客様のお話ですと、「少し生産効率が落ちてきたようだったので、刃物を交換しました」とのこと。これも1月4日のブログで紹介させて頂きましたが、「腹八分」の使用を守っていただいたことの証です。超硬の刃先とはいえ、無理をして使用すれば当然磨耗も大きくなりますが、今回お預かりした刃先はそれほどの磨耗が無く、研磨量としてはかなり少なくて済む状況です。この使い方をしていただければ、刃物の寿命(研磨回数)もかなり伸びるのではないかと思います。

何よりも、ご提案させて頂いた超硬合金の材質が「ひとまず問題なかったこと」です。「お客様の刃物の使用状況などをしっかり把握してそれを製品に反映させる」ことができたのは本当に製造業としてはうれしい限りです。

お客様の使用状況を把握できれば、こちらもそれにあった提案が可能になります。これは、「エンドユーザー様」と直接お取引ができるときに限った、お互いにとっての「利点」になります。今後も、できればドンドンお客様が実際に刃物を使用している現場にお邪魔して、大府精巧が47年にわたって培ったものをお客様にご提供できればと思っています。お気軽にご相談下さい!

では、明日も

即断! 即決! 即実行!

「やるなら 『今』 しかねえ!」

 

 

 

続・SKH51

2016-03-23

いつもブログを見ていただき、ありがとうございます。では、3月23日水曜日、80日目のブログです!

先日は「高速工具鋼」である「SKH」(ハイス鋼<はいすこう>)について少し書かせていただきました。刃物素材として非常に使われているものですが、SKHでも細かく分類されますが、大きく分けると

・タングステン系・・・SKH2、SKH3、SKH4、SKH10

・モリブデン系・・・・SKH51、SKH52 など

そして、「粉末ハイス(SKH40)」と呼ばれるものもあります。

 

何によってこのように分類されるかというと、粉末ハイスは製造方法が違うということで異なるのですが、

タングステン(元素記号は「W」)系・モリブデン(元素記号は「Mo」)系の区分は、「添加される金属の種類(割合)」によって分けられています。

それぞれの特徴として、本当に乱暴に書いてしまうと、

・タングステン系は衝撃に強い、つまり、「硬い」

・モリブデン系は欠けにくい、つまり「粘りがある」

ということがいえると思います。

 

話は変わりますが、以前、製缶製造業をされているお客様から「バイブローシャー刃」と呼ばれるもの製作のご相談を受け、製作をしました。このお客様、バイブローシャー刃を調達していた会社が廃業されたために、製作できる業者を探していたところ、大府精巧にご相談を頂いた次第です。

その際に、工具の形状は現在使用しているものを採寸することで何とかなったのですが、素材の種類までははっきりしておらず、その際に「ハイスだと思う」というお客様の話のみでした。

そのため、最初は、刃物製造の際に一番良く使われている、モリブデン系の「SKH51」で作成して納品させていただいたところ、「依然使っていたものよりも刃持ちがまったく悪い」というご指摘。そのため、鋼材業者とも相談した上で、今度は焼入れ硬度等も調整しながら、タングステン系の「SKH3」で作成してご使用いただいたところ、良好な結果が得られたため、今現在もリピートを頂いております。

DSC_0775

これは、おそらく、金属加工をする工具としては、「粘り」よりも「硬さ」のあるタングステン系の「SKH3」のほうが相性がよかったのではないかと思っています。

しかし、金属加工だから必ずタングステン系のSKHのほうが良いというわけではないので、それは、刃物・工具の使用状況や、加工材料等によっても様々な角度から検討しなければならないと思います。

 

このように、この年齢になってもお客様とのお付き合いの中から、いろいろなことを勉強させていただいて本当に感謝ですし、まだまだ知らないことばかりで、「日々是勉強」「一生勉強」を肝に銘じて、毎日貪欲に様々なことを吸収しないといけないですね!

では、明日も

即断! 即決! 即実行!

「やるなら 『今』 しかねえ!」

 

 

 

 

 

「SKH51」

2016-03-22

いつもブログを見ていただき、ありがとうございます。では、3月22日火曜日、79日目のブログです!

あるお客様から、刃物作成のお問い合わせを頂きました。ある材料を切断する刃物なんですが、材質の指定が「SKH-9」。

「SKH」と聞くと、一歩間違えるとアイドルグループの名前かと思ってしまいますが、金属材料の名前です。

日本語では「高速度鋼」あるいは「高速工具鋼」とも呼ばれるもので、「ハイス」とも呼ばれる材料です。刃物の材料としては、かなりメジャーな材料ですし、あらゆる加工現場にこの「ハイス鋼」の刃物は使われています。このSKH、成分内容によっても細かく分類されていまして、「SKH3」というように、SKHの後ろに数字が入ることで、その成分が規定されています。

1月12日のブログにも少し書かせてもらいましたが、私どもが取り扱う「よく刃物に使う金属材料」としては、

・炭素工具鋼(SK材)

・合金工具鋼(SKD材)・・・・ダイス鋼などと呼ばれる

・高速度工具鋼(SKH材)

などがあり、さらには、食品関連の刃物には、ステンレス鋼(SUS材)なども使用します。

これらのアルファベットの後ろに決まった数字が付くことで、それぞれの種類が細かく決まります。

 

ここで、最初の話に戻りますが、お客様から「SKH-9」という材質指定を受けたときに、「SKH-9ってあったっけ?」という疑問が。

そこで、お客様には「SKH-9という材料の取り扱いをしたことが無いので、調べてからまたお見積りをさせて頂きます」と一旦ご返事させて頂き、しかし、少し違和感があったので、この機会にもう一度調べなおすと、

『「SKH-9」というのは昔の呼び方で、現在の「SKH-51」に相当する』ということが発覚!

(というか、恥ずかしながら、知らなかっただけなのですが・・・)

刃物業界の中では、「SHK-51」というのは、ハイス鋼の中でも一番使用されている種類のものです。この旨をお客様にご説明させて頂き、「材質 SKH-51」にてお見積りをさせて頂きました。

この原因は、昔の「JIS規格の改定」。JIS規格は、時々改定があり、その際に名称が変わることもしばしば・・・今回もお客様に勉強をさせて頂きました。感謝感謝です。

同じハイス鋼でも、加工・切削する材料や使用方法により相性があり、「ハイス鋼で」というお客様のご指定にもかかわらず、思ったよりも切れが悪かったり刃持ちがしなかったりもします。刃物を製作する際には、やはり「使用する現場の声」を聞くことが大切になりますね!

 

材料に関する話は改めてまたもう少し細かく書かせていただきます。

では、明日も

即断! 即決! 即実行!

「やるなら 『今』 しかねえ!」

 

 

 

 

「耐摩耗対策」もご相談ください!

2016-03-07

おはようございます。このところ、一気に朝が温かくなって起きるのが楽になりました。

霧が出ている朝です。お車の運転はお気を付けて。では、3月8日、67日目のブログです!

 

大府精巧の得意技は「超硬合金の銀ロー付け」ということはお伝えしておりますが、基本として刃物の製造に使用しています。

しかしながら、この技術、刃物だけに使うのはもったいない!ということで、「治工具の耐摩耗対策」にも活用しています。

木工関係でいうと、その一例が「モルダーブロックの裏座の耐摩耗対策品」になります。

 

写真で一見すると全体が刃物のようにみえますが、実はジョインターナイフと呼ばれる刃物と、刃物を抑えている「部品」、「裏座」と呼ばれるものの二つになります。

この裏座と呼ばれる部分、そのものでは切削をしないのですが、刃物のすぐ隣に装着しているので、切削加工を続けると、切削の際の「切り粉」によってかなり摩耗してきます。

DSC_0752

全体が刃物に見えますが、手前部分のネジがあるものが「裏座」と呼ばれるものになります。

 

DSC_0753

アップで見ると、いびつに「えぐれて」いるように見えるのが磨耗で減った部分です。

この摩耗で、本来スムースに排出されなければいけない「切り粉の抜け」が悪くなって切り粉が刃物の部分に留まり、切削の時に邪魔をして、「仕上がりが悪い」あるいは「切り粉を刃先でさらに切っていくことで刃持ちが悪くなる」などの問題が発生します。

そこで、そのような状況になったときは裏座を交換しなければならないのですが、摩耗する部分に超硬をロー付けすることで、その摩耗度合いを軽減させてやろうというものです。一年以上前にご購入いただいたお客様には、「全く摩耗していないから問題なく使っているよ」とのお声を頂いています。

最初の導入コストは高くなることは間違いないですが、その後の購入コストを考えると、ご一考して頂く価値は十分あると思います。

 

このケースは、刃物の使用に近いものではありますが、大府精巧の「超硬ロー付技術」と「研磨技術」で、製品が通過することで摩耗が進む「ガイド部分」に超硬を使用した部品の製造も実績がございます。お気軽にご相談ください。

 

では、今日も一日がんばります!

即断! 即決! 即実行!

「やるなら 『今』 しかねえ!」

 

 

 

セラミックナイフ

2016-03-05

おはようございます。ブログ担当の山口です。

今日は土曜日で大府精巧はお休みを頂いております。よろしくお願いいたします。

では、3月5日、64日目のブログです!

 

木曜日は岐阜大学に「ラボツアー」ということでお邪魔しましたが、その時に、「セラミック」に関する研究をされている研究室にもお伺いすることができました。

しかしながら、その先生とお話をする時間がなく、その場は名刺を交換させて頂いただけになってしまいました。

 

大府精巧にも、時より、「セラミック製刃物」の再研磨依頼があります。

具体的な研磨方法は控えさせていただきますが、それでも、苦労して再研磨していることは事実です。

逆に、セラミックナイフの効率的な研磨方法や製造方法が確立されれば、大きな武器になるのではないかと思っています。

 

超硬合金のナイフは当然のようにありますが、加工現場においては、「金属を使用できない」ところもあります。

その代替としての「セラミックナイフ」は重要なものではないかと考えます。

 

そのためには、

・「刃物」の材料としてのセラミック素材の開発

・「材厚」などの加工方法(削るのか、磨くのかなど)

・刃先の仕上げ方法

など、克服する課題は山ほどあります。

 

セラミックは、基本的には「非磁性」ですので、厚み出しなどにはかなり苦労すると思います。

(素材配合によっては「磁性」を持たせることもできるようですが、鉄ほどの磁性は持たせられないと思います。)

しかし、この課題を克服すれば、先日、このブログでお話した「超硬合金の極薄ナイフ」の製作にも応用できます。

 

新しいものを見るといろいろな発見があり、そして、課題が見つかります。

その課題を一つひとつ克服することで、さらにお客様の役に立つ大府精巧になるのでないかと思っています。

 

セラミックナイフの製造は、今すぐにというわけではないですが、今後も情報収集を続けていきたいと思います。

 

では、今日も充実した一日にして参りたいと思います!

即断! 即決! 即実行!

「やるなら 『今』 しかねえ!」

 

 

「超硬合金極薄ナイフ」への挑戦!

2016-02-26

おはようございます。ブログ担当の山口です。

今日はお昼からイベント目白押しですので、早速56日目のブログです!

 

先日、お客様から「極薄の超硬のナイフが作成できないか?」というご相談を受けました。

時々、このようなご相談を受けるのですが、

弊社で対応できる寸法に限界があります。製品の大きさにもよりますが、これまでの実績からいうと、「0.5㎜」というところでしょうか。

それは、「厚み出し」の作業ができないからです。

 

超硬合金は、

「炭化タングステン(WC、タングステン・カーバイド)と結合剤(バインダ)であるコバルト(Co)とを混合して焼結したものである。超硬合金の材料特性を使用目的に応じてさらに向上させるため、炭化チタン(TiC)や炭化タンタル(TaC)などが添加されることもある。」(ウィキペディアから引用)なんですが、

磁性、つまり、磁石にくっつくかどうかというと、その力は鉄に比べて弱い、中には磁石に付かないものもあります。

 

平面研削の場合は、基本的には「マグネット定盤」に、加工対象物を磁石の力を使って貼り付けて、そこをダイヤモンドホイールなどで研削して厚みを出すのですが、

加工物が大きければバイス(万力)などに装着して加工することも可能ですが、加工物の大きさや加工精度の問題でバイスが使用できない場合、定盤に引っ付く力が弱いと、加工途中で定盤から外れてしまうなどの不具合が生じます。

大府精巧で使用している超硬合金には、鉄と比較すると弱いのですが、それでも若干の磁性がありますので、その弱い磁性を使って平面研削などの加工するのですが、加工する超硬材料が薄ければ薄いほど、磁石に付く力は弱くなり、ますます加工しにくくなります。

そのため、あまりに薄い超硬合金は平面研削、つまり「厚み出し」が難しく、お客様のご要望にお応えできないケースがあるのです。

 

しかしながら、このまま手をこまねいているわけにはいきません!

お客様からのご要望があるということは、「世の中で必要とされている製品がある」ということです。

作業工程を工夫しながら、ご要望にお応えできるような超硬ナイフを作ることができるようにしたいと思います!

 

では、忙しい一日、時間を無駄にせず、充実したものにしていきます!

即断! 即決! 即実行!

「やるなら 『今』 しかねえ!」

 

 


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